なぜ鬼滅の刃の主人公は炭焼きなのか?(炭治郎)
鬼滅の刃の主人公の名前は「炭治郎」ですよね。
そして、炭治郎は元々炭焼きをしていました。
ではどうして炭焼きをしているのでしょう?
実は炭焼きの理由は鬼と関係があります。
昔、鬼の伝承について調べていたことがありまして、そこでも鬼は炭焼きと関わりがあります。
どうして、鬼と炭焼きに繋がりがあるのか、簡単に紹介したいと思います。
鬼は鉱山にいた
日本の伝承において、鬼は鉄と密接な関係があります。
例えば、鬼に金棒なんてことわざもありますよね。
鬼は鉄の鉱山と関係があります。
鉄を採掘するためには、山を切り開いて砂鉄や鉄鉱石を採る必要があるのですが、この時大量の土砂や不純物が川に流れ込みます。
すると川は汚れ、下流に住む人は病気に苦しむことになります。いわゆる公害です。
また、日本でも採れる鉄は海外と比べると質が悪く、そのままでは使えません。
そのため、たたら製鉄という手法で鉄の純度を上げてやる必要があります。
たたら製鉄とは:
砂鉄や鉄鉱石を粘土製の炉で木炭を用いて比較的低温で還元し、純度の高い鉄を生産できることを特徴とする。出展:たたら製鉄 - Wikipedia
この原因不明の病気と、たたら製鉄という独特の設備が恐ろしいもの=鬼という言い伝えを生んだのだと思います。
鉱山で働く人間なので荒くれ者も多く、恐ろしい人(鬼)がいるから近づいてはいけないと子供に話したのかもしれません。
たたら製鉄には炭が必要
たたら製鉄のためには大量の炭が必要になります。
そのため、たたら場の近くには炭焼きが住み着き、木を切って炭作りをします。
炭焼きはたたら場の鬼達に対して炭を売っていた訳です。
鬼滅の刃で登場する炭治郎が鬼と関わりがあるのもこうした背景を元にしたのだと思います。
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