年金受給者にとって子供は資産
子供は負債。
なぜなら子供がいると支出が増えるから。
子供が負債と主張する人が現れ、以前、ツイッターで議論が巻き起こりました
この支出が増えるから負債、という考え方は簿記の考え方ではありません。
これは金持ち父さん 貧乏父さんに出てくる表現で、金持ち父さんが子供向けに説明するために使ったものです。
「負債はポケットからお金をとっていく」と。
簿記の考え方からいくと、教育費積立金のような資産の積立が必要となります。
子供自体が負債なのではなく、それに付随する費用や積立をする必要がある訳です。
まぁ、お金がかかる事には変わりないんですけどね
さて、突然ですがここで問題です。
子供がいるとお金がかかる、というのは事実ですが、老後に子供が少ないとどうなるでしょうか?
どうなると思います?
自分の子供だけの話では無いですよ。
答えは年金が少なくなります。
答えの理由が気になる方は一度読んでみて下さい。
年金は貯金ではない
年金は貯金や貯蓄性保険ではありません。
これは私も誤解していました
積立金からの拠出はわずか10%
年金給付の財源(財政検証で前提としている概ね100 年間の平均)は、その年の保険料収入と国庫負担で9 割程度が賄われており、積立金から得られる財源(寄託金償還又は国庫納付)は1割程度です。年金給付に必要な積立金は充分に保有しており、積立金の運用に伴う短期的な市場変動は年金給付に影響を与えません。
出典:年金財政における積立金の役割|年金積立金管理運用独立行政法人
年金は積立金と保険料収入と国庫負担から拠出されているのですが、積立金からの拠出はわずか10%です。
年金の運用が赤字だ、黒字だと叫ばれているのはこの積立金の部分です。
大半が保険料収入と国庫負担(税金)で賄われています。
つまり、現役時代にお金を積み立てて、老後に取り崩すという仕組みでは無いのです。
現役世代のお金がリタイア世代に渡される
年金拠出の大半が保険料収入と国庫負担(税金)からと言いました。
これが何を意味するかというと、現役世代の支払った年金保険料がそのままリタイア世代の年金として給付されている、という事になります。
現在世代→リタイア世代
こんなシンプルな図式になります。
この仕組みだと、積立式では対処できないインフレに対処する事ができるという大きなメリットがあります。
年金の維持には子孫が必要
年金の給付金は、ほとんどが現役世代の保険料と国庫負担(税金)によって賄われています。
という事は現役世代が少なくなると、給付金は少なくせざるを得ません。
将来、現役世代が少なくなれば、マクロ経済スライドというお題目で給付金が減らされるという訳です。
つまり、現在もしくは今後年金受給する人たちは間接的に子供たちからお金を貰う訳です。
いずれ年金を受給する人にとって、子供は資産、という事になるでしょう。
まとめ
- 積立金からの拠出は10%程度
- 現役世代の支払いから拠出される
- 年金の維持には子孫が必要
- 年金受給者にとっては子供は資産
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