なぜYahoo!ブランドはPayPayに変わっていくのか(商標権)
PayPayフリマ、ご存知ですか?
10月7日にYahoo! JAPANが新サービスのPayPayフリマをリリースしました。
ラクマやメルカリを明確に意識したサービスで、アプリのUIも他社とよく似ています。
え、じゃあ、ヤフオク!はどうなるの?
ヤフオク!もそのまま存続します。
しかも、ヤフオク!の一部商品がPayPayフリマでも購入できるようになっています。
ヤフオク!とは異なるユーザー層を取り込みたいようです。
そうなのか。それはいいとして、なんでヤフーフリマじゃなくてPayPayフリマなんだろ。
Yahoo! JAPANが運営するなら、普通名前はヤフーフリマにしますよね。
この辺り、疑問に思って色々と調べてみました
その結果、どうやら商標権の関係からYahoo!ブランドを止めたい、という思いがあるようです。
興味を持った方は続きを読んでみて下さい。
Yahoo!の商標権は米国企業が所有
元々、Yahoo! JAPANは米国のYahoo!との間に作られた合弁会社でした。
その後、米国Yahoo!は業績不振に陥ったためにベライゾンに主要事業を売却しています。
そして、米国のYahoo!は企業統合によりOath(ベライゾンメディアグループ傘下)という社名に変わっています。
Yahoo! JAPANは、元々Yahoo!との合弁会社であったため商標権を保有していません。
この商標権は実態はほぼ無くなったものの、Oathが保有しているためYahoo!の商標を使うとライセンス料を支払う必要が出てきます。
2019年1月、これで米国でのYahooはすべて消滅している。しかしながら、日本のヤフー株式会社は、『Yahoo』という名の使用ライセンス料金を売上高の3%として「Oath(旧Yahoo!)」に上納しなければなない契約だ。
2018年度の売上、9,547億円の3%はざっと286億円となる。営業利益1405億円の20.3%、当期利益778億円の36.7%にもなる。
出典:『ヤフー!』が『PayPay』にブランド変更したい4つの理由 『Zホールディングス』始動(神田敏晶) - 個人 - Yahoo!ニュース
上記のように多額のライセンス料を支払う必要があるため、Yahoo! JAPANとしてはYahoo!ブランドを廃止したい、というのが本音のようです。
そもそもYahoo!ブランドはオワコン?
PC時代を制覇してきた『ヤフー!ジャパン』。モバイル時代にもキャッチアップしてきた。しかし、世代のジェネレーションを超えるのは難しい…。現在のPCにおけるヤフーユーザーは40代以上が72%を占めている。モバイルでも61%だ。
出典:『ヤフー!』が『PayPay』にブランド変更したい4つの理由 『Zホールディングス』始動(神田敏晶) - 個人 - Yahoo!ニュース
Yahoo!は検索エンジンですが、最近はgoogleのが主流になってきています。
そもそもYahoo!というブランドイメージ自体がかなり弱くなっている気がします。
Yahoo! JAPANとしては、PayPayを新規ブランドとしてイメージを刷新していきたいのでしょう。