なぜ働かないと社会人じゃないのか
社会人という言葉に違和感を覚えた事は無いですか?
一般的に学校を卒業し、就職して働き始めると社会人となります。
しかし、企業に勤めて働かないと社会に生きる人とならないのでしょうか?
雇用されて働かなければ、社会人でない。
これって、働かないならお前は社会に生きる人じゃないんだと、暗に差別してるように感じます。
今回は、社会人という言葉の裏に感じる、日本らしいイヤな考え方を掘り下げたいと思います。
国語辞典に書かれている意味は?
大辞林には次のように書かれています。
① 学校や家庭などの保護から自立して、実社会で生活する人。 「卒業して-となる」
② (スポーツなどで)プロや学生ではなく、企業に籍を置いていること。
③ 社会を構成している一人の人間。
出典:https://kotobank.jp/word/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%BA%BA-524580%20%20
意外だったのですが、大辞林では働く事は社会人の意味には含めていないようです。
②はスポーツなどで、と書いているので社会人選手の事でしょう。
この内容から考えると、社会人の示す意味は
学校や家庭などの保護から自立して、実社会で生活する人
となります。
働く事は社会人の必要条件では無いようです。
学校や家族の保護とあるので、
- 学校を卒業して
- 家族に扶養されていなければ
社会人とみなすのが正しそうです。
働かなければ社会と関わらないのか?
これは、はっきりNOです。
買い物1つするだけでも経済活動であり、社会との接点が生まれます。
何もしなくとも、税金は払うシステムになっていますし、光熱費や家賃を払えば経済活動をしていると言えるでしょう。
働かないだけで社会人でないと言うのは差別
学校や家族に保護されていなければ、立派な社会人です。
日本で生きていると、働かないのは悪といった価値観に染まりがちです。
働いていないだけで、社会人でないと言うのは差別的です。
働かなければ村八分、なんて前時代的過ぎますよね。
社会人、という言葉は正しい意味を理解して使っていきたいものです。