僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?

今回は、働き方について考えるのにオススメの本を紹介したいと思います


本のタイトルは「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」です。 

 

※現在は文庫本となり、タイトルが「人生格差はこれで決まる働き方の損益分岐点」に変わっています。

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この本を購入したのは星海社新書のラインナップに書かれており、タイトルに引かれて調べたのがきっかけです。
 
Amazonのカスタマーレビューを見たところ、高評価を与える人と低評価を与える人に分かれています。

 

低評価の人は明らかに本質を理解しておらず、搾取される側の人間に見えます。


搾取される側の人間が理解できない本は、「お金持ちの理屈」が書かれているだろうと踏んで購入した次第です。
カスタマーレビューは興味深いので一見の余地ありです。

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今回は、本の概要と私が関心を持った内容について書いていきます。

①概要

マルクスと金持ち父さんが教えてくれた“目指すべき働き方”
私は、大学時代に経済学の古典『資本論』と、お金の哲学を扱った世界的ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』を深く読み込むことで、その後の人生が大きく変わりました。実はこの2冊は全く同じことを言っています。それは、資本主義経済の中で私たち“労働者”が必然的に置かれている状況についてであり、そこから考え始めることで、どういう「働き方」を選択すればラットレースに巻き込まれず、幸せに暮らしていけるかがよくわかるのです。今の働き方に疑問を持っているのであれば、転職や独立、ワークライフバランスを考えても意味はありません。しんどい働き方は、もっと根本的なところから考え、変えていかないといけないのです。
引用元:Amazon紹介文より

金持ち父さんに影響を受けている割には、独立を勧める訳ではなく、サラリーマンの立場から書かれています。

 

サラリーマンの立場にあっても、いかに搾取されずに成果を出すのか、ここをメインテーマとしています。

 

ノウハウの変化が少ない、建設業を推奨しているのも面白い点です。

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②関心を持った内容

資本論からの視点

本の前半はマルクスの資本論の視点から論じています。
 
この中で、「価値」と「使用価値」という言葉が出てきます。


「価値」とはその物を作るためにどれだけのコストをかけたかです。
「使用価値」とはその物を使う時にどれだけの効果をもたらすかです。
 
商品の値段はほとんど「価値」によって決まります。


例えば、家やビルなどは安くなりますが、作るのにコストがかかるので一定値以下にはなりません。


そして、「使用価値」でプラス評価があるとさらに値段が上がり、マイナス評価だと値段が下がります。


ここで重要なのは「使用価値」ではなく、「価値」によって商品の値段の大半が決まる点です。
 
この対象が商品ではなく、労働力つまり私たちの給与についても同じことが起こります。


私たちが提供している時間や労力、生活するための衣食住などが「価値」に当たり、業績に貢献したことで「使用価値」が生まれます。
 
「価値」で給与の大半が決まってしまうため、実は業績に貢献しようと頑張っても「使用価値」が増えてあまり給与に反映されないのが実態なのです。

人生格差はこれで決まる働き方の損益分岐点

 

どんな働き方をすれば良いのか?

この本では「使用価値」では給与上昇は難しいと説き、「価値」側を向上させる事で給与所得を得ることを推奨しています。


また、知識やスキルを積み上げることによって頑張らなくても「価値」を提供できる事が解決策だとしています。


私もこの考え方には賛成です。
最近はノウハウを蓄積したり、マクロで面倒な仕事の工数を減らしたり、仕事を依頼することで自分が労力を払わなくても一定の成果が出るように取り組んでいます。
 
ただし、仕事の効率化が目的ではありません。


仕事が早く終わっていると思われると新たな仕事を振られるだけです。
ストレスのかかる面倒な事を潰すのが目的です。

人生格差はこれで決まる働き方の損益分岐点
 

まとめ

  • 「使用価値」ではなく、「価値」によって商品の値段(給与)の大半が決まる
  • 「価値」側を向上させる事で給与所得を得る

 

働き方に迷っているひとは、一度読んでみましょう!

人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点 (講談社+α文庫)

人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点 (講談社+α文庫)